季節や気圧による不快症状

毎年、「冬になるとお尻や足が痛む」とか「夏になると腰が痛い」とか「季節の変わり目が悪い」という人がいますが、何故でしょうか?

基本的には、気温が低いよりは高い方が筋肉にやさしいので冬より夏の方が筋肉的には楽になるはずです。ですので冬だけ坐骨神経痛が発生する人もちょくちょく来院されます。しかし、夏の方が毎年悪くなるという人は冷房で冷やし過ぎたり、夏になったら行動パターンが変わるということが考えられます。夏になったらサーフィンをやる回数が増えるとか、家の草取りを頻繁にするようになるとかが代表的な例ですね。

あとは、季節の変わり目で体が順応できなくてギックリ腰になったりする人も多いです。みなさんも夜と朝の気温の変化で朝方に寒くて起きるという経験はあると思います。もともと筋肉が硬縮している人は、このちょっとした体の冷えで体調が大きく左右されてしまいます。逆にいうと、冬場にちょっとカイロなどで温めてやるだけで楽になる人も大勢います。

もう一つ、「気圧」による不調は、「お天気病み」とか「気象病」と言われています。雨の降る3日前くらいから体調を崩す人が多いかと思います。気圧が急激に下がるほど悪くなる傾向にあります。お天気病みの原理は正確には解明されていませんが、気圧を感じ取るセンサーの「内耳」が働き自律神経を乱すことが関わっていると言われています。体の外からの外圧に耐えられなくなっているんですね。もともと、肩こりや腰痛などを持っていない人は気圧の変化に影響されにくいのですが、特に首・肩の異常を抱えている人は片頭痛やめまい・関節痛などが酷くなりやすいです。

こうしたことから、日ごろから体の違和感を取り除いておけば気圧や気温に左右されない体になっていきますので、今一度自分の体と向き合ってほしいと思います。