筋力トレーニングというといろんな種類がありますよね。腕立て伏せ・腹筋などの自重トレーニングからマシーンやチューブなどの器具を使うものまで様々です。
健康な人が筋トレをするのは全然問題ないのですが、体に異常がある人が筋トレをすると逆効果になることが多々あります。特に腰痛で悩んでいる人がテレビの健康番組で紹介した体操であったり、インターネットで見つけた腰痛の人向けの筋トレを見て頑張ったところ余計に酷くなったという人がたくさん来院されます。
これは何故でしょうか?特に多いのが、「腰の骨を守るために腹筋や背筋を強化して筋肉のコルセットをつくりましょう」という考えが見受けられます。あと、膝が痛い人に「膝関節を守るために足の筋肉をつけましょう」というのもよく聞きますね。筋力があれば腰痛にならないならスポーツ選手やヨガの先生は腰痛と無縁のはずですよね?しかし、実際は多くのトップアスリートが腰痛や膝痛などで悩んでいます。あと、膝が痛いからプールで鍛えたり自転車こぎで鍛えたりする人もいますが、原因を見誤ってしまうと逆効果になりかねません。「3カ月も筋トレを頑張って筋肉が付いたはずなのに痛みが全然緩和されない」とか、「他の箇所まで痛みが出てきた」とかよく聞く話です。「まだ努力が足りないのか?」と思い更に頑張る人もたまにいらっしゃいますが、これは完全に負のスパイラルに入ってしまっています。
インターネットが普及して色んな情報が入りやすくなった半面、間違った情報も入りやすくなっています。同じ腰痛でも人によって原因は様々です。自分であれこれ考えるよりは専門家にみてもらった方が近道だと思います。間違った努力はゼロではなくマイナスになることを頭に入れておいてほしいです。